徳永写真美術研究所は、技法を学ぶ実習と自身の制作について研究する講座運営、創作の源泉となる体験を重ねる創作実験に取り組むクラブ活動をおこなっています。また、個別での対応、出張ワークショップなど、ご要望にお応えする活動もおこなっています。私どもがお役に立てることがありましたら、お声掛けください。
2023年度 活動一覧
● フィルム写真/暗室実習講座
● シルクスクリーン4色刷講座
● 古典印画技法研究講座
・サイアノタイププリント
・ゼラチンシルバープリント
・プラチナプリント
・ヴァンダイク・ブラウンプリント
・アルビューメンプリント講座
● 作品制作研究/ベーシック講座
● 作品制作研究/アドバンス講座
● 創作実験クラブ
● プライベートレッスン・出張講座
● 研究所施設での自主制作
● 課外活動(草木染・石けん作り…)
*これまでの講座記録集→TIPA運営日誌
*お申込みはフォームよりご連絡ください。
*受付を終了した講座については別途プライベートレッスンやグループレッスンにて随時お受けいたします。
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●フィルム写真/暗室実習講座フィルム現像からプリントまでの暗室作業を伴う一連の写真技術を学びます。ネガ・ポジという写真用語が使用されることが少なくなった現在、その言葉を意識し写真に向き合います。
1_ 5月 7日(日)暗室での作業工程を体験
2_ 5月21日(日)モノクロフィルム現像
3_ 6月11日(日)コンタクトプリント
4_ 6月25日(日)引き伸ばしプリント
開催時間 13:00-17:00
定員 4名
受講料 36,000円(暗室薬品・印画紙代込み)
*撮影済のモノクロフィルムをご用意ください。
*受講後は当研究所の暗室にて自主制作も可能。
●シルクスクリーン4色刷講座カラー写真データからCMYKに色分解した版を作成し刷り重ねます。通常のカラー作品を制作後、部分的に版数を減らす、版と色の組み合わせを変えるなど新たな展開も研究します。
1_ 10月 8日(日)4色分解の手順を学び原稿作成
2_ 10月22日(日)CMYK版の製版
3_ 11月 5日(日)CMYK版の刷り重ね
4_ 11月26日(日)応用的な刷り研究
開催時間 13:00-17:00
定員 4名
受講料 42,000円(製版材料・紙・インク代込み)
*版の持ち帰りを希望される場合は8000円の追加
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●古典印画技法講座
19世紀に発明された印画技法を再現しながら、現代においての新たな魅力を研究します。技法によっては紙以外の素材への印画も含め、光画として広い視野でプリント実習をおこないます。また、再受講者には講座内で自主研究・作品制作もサポートします。
*プライベートレッスンやグループレッスンもお受けします。日程が合わない場合はご相談ください。
<サイアノタイププリント>
日光写真とも呼ばれ親しみやすく、美しい青を発色する技法です。描く・染める、色調を変換させるなど、様々な展開が可能です。
1_ 4月16日(日)基礎講義・サイアノ体験
2_ 4月30日(日)フォトグラムとしてのプリント
3_ 5月14日(日)青の色調変換実験
<ゼラチンシルバープリント>
従来はフィルムカメラで撮影したネガから銀塩印画紙にプリントする技法ですが、ここではデジタル画像データからのプリントに取り組みます。
1_ 6月 4日 (日)基礎講義・印画紙の特性を学ぶ
2_ 6月18日(日)デジタルネガフィルム作成・プリント
3_ 7月 2日 (日)デジタルネガフィルムからのプリント
<プラチナプリント>
画像の耐久性が高く、色の締まりが良い技法です。近代写真の父と呼ばれるスティーグリッツは”Prince of medium”と称し、多くのプラチナプリントを手がけました。
1_ 10月 1日(日)基礎講義・スケールプリント
2_ 10月15日(日)デジタルネガフィルム作成・プリント
3_ 10月29日(日)デジタルネガフィルムからのプリント
<ヴァンダイク・ブラウンプリント>
宮廷画家アンソニー・ヴァン・ダイクが描く茶色の美しさに称えて名付けられた技法です。格調高い色世界を生み出します。
1_ 11月19日(日)基礎講義・スケールプリント
2_ 12月 3日(日)デジタルネガフィルム作成・プリント
3_ 12月17日(日)デジタルネガフィルムからのプリント
<アルビューメンプリント>
卵白を用いるため鶏卵紙とも呼ばれ、微光沢の美しい質感の画面です。19世紀にプリントされた手のひらサイズの人物写真が数多く現存しています。
1_ 1月21日(日)基礎講義・スケールプリント
2_ 2月 4日(日)デジタルネガフィルム作成・プリント
3_ 2月18日(日)デジタルネガフィルムからのプリント
開催時間 13:00-17:00
定員 サイアノプリントは6名、他は4名
受講料(試薬・紙・ネガフィルム出力代込み)
・全技法一括申込 120,000円
・単独受講 1技法 30,000円
・プラチナプリントのみ42,000円
*大画面・大量のプリントを希望される場合は実費追加
*プライベートレッスンやグループレッスン対応可
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●作品制作研究講座 *オンライン参加可
技法を限定せず、視覚芸術に関わる全ての方を対象とします。自身の制作を客観的に検証する場として活用ください。本活動は対面を基本としますが、オンライン参加もお受けします。遠隔地の方、多忙な時にはオンラインにてご参加ください。
*オンライン(Google Meet)未経験の方には利用方法を事前にご案内します。
作品制作研究/ベーシック講座
– 表現とは何かを考える –
これから表現活動をおこなう方を対象に活動の準備を整える講座です。簡単なエクササイズを通して表現とは何かについて考えます。
1_ 4月15日(土)作品はどのように生まれるのか
2_ 4月29日(土)課題制作・検証
3_ 5月13日(土)制作物の言語化
開催時間 13:00-17:00
定員 6名
受講料 12,000円
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作品制作研究/アドバンス講座
– 土台作りと実践 –
自身の制作に道筋を立て、表現活動の土台を作ります。作品の特性や魅力を分析し、仕上げ方や展示方法についても研究します。再受講者は更なる向上に努めます。
1_ 6月10日(土)制作についてのヒアリング
2_ 7月 8日(土)制作検証1& 作品タイトル
3_10月 7日(土)制作検証2& 作品サイズ
4_11月 4日(土)制作検証3& 仕上げ方
5_12月 2日(土)制作検証4& 展示構成
6_ 1月 6日(土)制作検証5& 案内状
7_ 2月 3日(土)制作検証6& まとめ
開催時間 13:00-17:00
定員 6名
受講料 28,000円
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●創作実験クラブ *オンライン参加可
– 表現の引き出しを増やす –
創ることに関心のある皆さんを対象とした活動です。創作の源泉となる体験を重ねます。準備物は好奇心、まずは手を動かし表現の引き出しを増やしましょう。制作者・鑑賞者、そうでない方もご一緒に。本活動は対面を基本としますが、オンライン参加もお受けします。遠隔地の方、多忙な時にはオンラインにてご参加ください。
*オンライン(Google Meet)未経験の方には利用方法を事前にご案内します。
前期
1_ 4月22日(土)デッサンについての考察
2_ 5月 6日(土)デッサンについての実習
3_ 6月 3日(土)光と影についての考察
4_ 6月17日(土)光と影についての実習
5_ 7月 1日(土)〇〇についての考察
6_ 7月22日(土)〇〇についての実習
後期
1_ 10月14日(土)植物についての考察
2_ 10月28日(土)植物についての実習
3_ 11月11日(土)記録ーについての考察
4_ 11月25日(土)記録ーについての実習
5_ 1月13日(土)〇〇についての考察
6_ 1月27日(土)〇〇についての実習
開催時間 13:00-17:00
定員 6名
受講料:半期27,000円 通年一括50,000円
*「〇〇について」は参加者の皆さんからの提案を募ります。
<講座外の各種対応>
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●プライベートレッスン:制作相談
作品制作の経過確認、展覧会準備、展示相談などお受けします。
*オンライン対応可
時間:2-3時間
受講料:6,000円
●プライベートレッスン:実習各種
当研究所の設備で対応可能な実習をおこないます。ご要望の実習内容を伺ったうえで時間や日数を検討します。
時間 1日4時間×日数
受講料 1日10,000円×日数+材料費
*グループでの実習もお受けします。
●出張講座・ワークショップ
ご依頼内容に基づき検討します。+
●研究所施設での自主制作
講座受講生・修了生には施設使用等、相談の上随時対応します。
施設使用案内ページ+
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●課外活動
年に数回、石けん作りや草木染、懇親会としてBBQなどを開催しています。活動場所は鶴橋の研究所の他、主宰者自宅(信貴山麓の大阪側)にて開催。
https://soap.tokunaga-photo.com/

課外活動を担当する私・徳永好恵は、大学で染織を専攻、卒業後に現代美術、写真を学び、美術家として活動をスタートさせました。大学・専門学校で講師を務め、2008年に徳永写真美術研究所を立ち上げました。2014年より山暮らしを始め、自宅敷地に草木染の材料となる植物を栽培して染色に着手。私が主宰する草木染ワークショップは植物を採集するところから始まります。石けん作りはオリーブオイルをメインとした身体に優しい石けんを作っています。よろしければ、TIPA課外活動にいらしてください。
*案内メールをご希望の方は、本サイトお問合せページよりご一報ください。